2019.01.28更新

イトリゾールはどんな症状に効果的か

イトリゾールはカビや酵母といった真菌による感染症の治療に用いられる医薬品で、主に飲み薬としてカプセル錠、内用液が処方されます。
有効成分は脂溶性の高いイトラコナゾールで、組織から徐々に放出される特徴を持っているため、安定して効果が持続するようになっています。

血中濃度半減期は24時間となっているため、1日1回の服用で効果を発揮します。
爪や皮膚への移行性が高く組織内で長期にわたって効果を維持することから、高濃度で服用すれば短期間で治療が完了するという特性を持っています。
その性質から独特の服用方法となるパルス療法が採用され、1週間の服用と3週間の休薬期間を設けて、合計で3ヶ月の治療を行うようになっているのがイトリゾールです。
イトリゾールは広い抗菌スペクトルを持つトリアゾール系で、内服薬として使用できるため全身に作用することから、表在性皮膚真菌症や内臓に感染する深在性真菌症にも有効です。

白癬菌によって手足に感染する水虫や性器カンジダは皮膚症状のため、クリームといった外用薬で治療することができます。
しかし、進行して爪の内部に感染した爪白癬は外用薬では成分が浸透できずに治療が困難となるため、イトリゾールを含む内服薬を使用するのが一般的です。
イトリゾールは皮膚や爪に高い移行性を示し、細胞に移行した後は長期にわたって高い効果を発揮します。

爪に移行した成分は1年以上もの長期間で治療効果が継続されることが報告されているため、特に爪白癬に対しては高い効果を発揮すると言われています。
また、角化型の水虫に対しても塗り薬では効果が見られないため、症状の進行具合や患者の状態によってはイトリゾールが処方されることもあるようです。

但し、薬物過敏症の方、アレルギーの前歴をお持ちの方、肝機能障害や腎機能障害をお持ちの方及びうっ血性心不全またはその前歴をお持ちの方の使用は、悪影響が出る恐れがあるとされています。
また、高齢者、小児及び妊婦の方は、一定の条件の下で使用されるものとされています。