2019.04.29更新

抗真菌薬ラノコナゾールと尋常性乾癬

ラノコナゾールは水虫の治療薬として市販されている一般用医薬品です。
抗真菌薬として効果のあるラノコナゾールを成分に配合し、イミダゾール系抗真菌薬として作用します。
ラノコナゾールは医療機関で処方されていた医療用医薬品を市販品に変えたもので、スイッチOTC薬と呼ばれ、ウィンダム、ピロエースZ、フットガンコーワなどの名称で近所の薬局などで手軽に購入することができるようになっています。

水虫と言えば足の指の間や土踏まずなどの足裏、側面にかゆみや痛みを伴う症状ですが、爪の中にまで侵入するタイプもあり、進行すると塗り薬だけでは対応できなくなります。
こうなると市販品では治療が困難なので、皮膚科などで診察を受け、飲み薬を処方してもらう必要があります。
しかし、軽度の爪白癬であれば、根気よく塗り薬を使用することで完治する事が可能とされます。

ラノコナゾールは、軟膏、クリーム、液剤の3タイプが用意されているので、上手く使い分けることで治療が可能です。
ただし、かなり長期間の治療となる事を覚悟はしておいた方が良いでしょう。

また、水虫に似た症状で尋常性乾癬と呼ばれる症状があり、皮膚には発疹が現れ、爪には水虫に非常によく似た症状が現れます。
尋常性乾癬は慢性的な症状を繰り返す病気で、原因ははっきりとは分かりませんが、ラノコナゾールを用いた治療は可能となっています。
対して、水虫のような感染症ではなく、真菌が原因でもないのに対しては抗真菌薬では治療は不可能となります。
尋常性乾癬の治療法はステロイド外用薬やビタミンD3外用薬などの塗り薬から始まり、効果が見られなければレチノイド、シクロスポリン、メソトレキサートといった飲み薬に置き換わり、抗体療法や注射などをしながら治療を進めていきます。
水虫に酷似していますが、治療法が異なるので発見が遅れて症状が進行してしまったということも少なくないようです。
とはいえ、命の危険はまず無い病気なので、じっくりと治療していくことが大切です。